正しい餌付け

後編







そういえば、誘われた際は覚悟をするといっていた。
ということは男との情事に慣れていると言う訳ではないのか。
そうと気付いた時にはカカシはイルカのアパートで半裸のイルカに覆い被さっていた。
覆い被さったはいいがイルカの上で固まるカカシにイルカはおずおずと尋ねた。
「あの・・・。カカシ先生。俺相手に・・・勃ちますか?」
「えっ・・・」
失念していた。
改めてイルカに問われるまで、予想外の展開に驚き気が回らなかったのだが。
そこが大きな問題だったのだ。
不安げに見上げてくるイルカをカカシはまじまじと見下ろす。
この男相手に、自分は欲情できるのか。
ためしにイルカの脇腹をするりと撫で上げてみる。
ひくりと小さく身体を震わせてイルカはきつく目を瞑った。
脇腹からそのまま鎖骨をなぞり、首筋を撫で上げて耳朶を軽く指の腹で揉んでみる。
「・・・・ん・・」
噛み締めたイルカの口から微かに甘い声が漏れた。
見ると直に触られる前からイルカの胸の飾りは硬く尖っている。
イルカはその辺の女よりもとんでもなく感度が良い。
耳を弄られたくらいで、ここまでとは。
もっと際どい部分を触られたらこの男はどれだけ乱れるのか。
うっすら紅潮し始めたイルカの頬を撫でてからまた首筋を辿って下に指先を伸ばしていく。
「んっ・・あ」
浅黒い方だと思っていたイルカの肌は、衣服に隠された部分ははっとするほど白い。
肌理はきめが細かくて心地が良くて、指先に吸い付くようだ。
「あ、れ?」
「・・・何・・ですか」
顔を赤らめたままでイルカは薄目を開ける。
カカシは驚愕に目を見開いてイルカを見下ろす。
「勃っちゃった・・・・」
それから。
ギアがトップに入ったカカシはもう躊躇わなかった。
触る前からプクリと立ち上がっている胸の肉粒にカカシが強めに歯を立てるとイルカは簡単に鳴き出した。
「う・・や!ああっ・・・」
刺激が強いのかイルカは必死にカカシの頭を胸から引き剥がそうとするが、カカシはそれを許さない。
硬く尖り、赤く濡れたイルカの乳首をカカシは意地悪く爪の先で押し潰す。
「ひ、あ・・・んぅ!」
「もっと凄い事するのに・・・。これ位で泣いたりしないでよ」
胸の突起に吸い付きながらカカシはイルカのズボンを下着ごと引き摺り下ろした。
硬く勃起していたイルカのペニスが勢いよく飛び出してカカシの腹部にその先端を擦りつける。
既に蜜が零れてぬめるイルカの亀頭を感じてニヤリとカカシは口の端に笑みを浮かべた。
「何これ。イルカ先生やる気満々じゃない」
ピタリとイルカの上に上体をくっ付けると、カカシはイルカのペニスを自分の腹筋で擦り上げるようにして上下に体を揺すった。
「い・・、あ、あっ・・」
ぐにぐにと硬い腹筋にイルカのペニスは揉まれて更に高度を増す。
居た堪れないと言った様子で、隠すようにイルカは枕に顔を押し付けた。
イルカの亀頭は引き締まったカカシの腹筋に擦られて、たらたらとだらしなく雫を零しつづける。
羞恥の所為か、快楽の所為か。
イルカは首筋までも朱に染めている。
羞恥に歪む顔もそそるが、理性もなく快楽に身を委ねるイルカを見てみたい。
不思議なほどに、今カカシの心はイルカを征服したいその一心に囚われていた。
触れれば弾けてしまいそうに昂ぶっているイルカのペニスをぐっと掴むとカカシは手荒に扱き始めた。
「あ・・!あああぁ!」
イルカは四肢を突っ張らせて突然の荒々しい手淫に耐えるように腰を突き上げた。
先端の小穴から滲み出た精液でカカシがイルカの陰茎を扱きあげるたびにグチュグチュと派手な水音が立つ。
「やーらしいね・・・。こんなに濡らして・・・」
「や・・・、いや・・!」
ふと、カカシは思いあたった。
ああ、この声が。
鼻にかかっていつもよりトーンの上がったイルカの声に、どうしようもなく煽られる。
もっと鳴かせてぐちゃぐちゃにしてやりたくなる。
「もっと・・・、声出してよ」
片手でズボンの前を寛げて、痛いほどに猛った自分の性器をカカシはようやく引きずり出した。
ズルズルに濡れたイルカのペニスと自分のそれをカカシはまとめて大きな手で掴んだ。
「一回、抜いとくか・・・・」
きつく二本の竿を握り締めるとイルカの肩口に鼻を埋めてカカシは激しく腰を振り出した。
「んんーー!!」
枕を通してくぐもったイルカの叫びが聞こえる。
カカシは構わずにイルカの上で激しい律動を繰り返す。
ぐんとイルカの背中が反り、カカシの腰に自分の腰を強く押し付けてイルカは瞬く間に達した。
カカシの手の中で脈動を繰り返して、イルカのペニスは断続的に精液を吐き出す。
ギュウギュウと強く擦り上げて、カカシはイルカの尿道に残った白蜜の残滓まで搾り出した。
「あ・・い、いぅ・・」
言葉にならない声を上げてイルカは懸命にカカシの胸を押し返そうとする。
達したばかりの性器は敏感に快楽を拾いすぎて、与えられる刺激は痛いのかもしれない。
カカシはまだ遂情するまで昇り詰めていなかったが、あっさりと自分とイルカのペニスから手を放した。
一度吐精をしたというのに興奮しているのか高度を保ったままのイルカのペニスをカカシはパクリと口内に引き入れる。
「は・・・あ・・」
イルカの足を思い切り左右に押し広げると内股がビクビクと痙攣した。
自分の快楽を追うよりも、イルカをあられもなく乱れさせて泣かせる方が面白い。
カカシは舌先を尖らせて柔らかい先端の肉を割るようにぐりぐりと括れに潜り込ませる。
「うあ・・、や・・」
「まだ、嫌なんて言うんだ」
精液で充分に濡れているイルカの尻の狭間を探るとカカシは一気に根元まで人さし指を潜り込ませた。
「あああぁっ!」
イルカの全身から汗が噴き出したがカカシは更に指を奥に潜り込ませる。
指の腹でペニスの付け根を押し上げるようにして中の肉襞を擦ってやるとイルカのペニスがぐんと更に大きく伸び上がった。
「ひ・・!ああ!」
指を後口に激しく出し入れしながらカカシは片方の手でイルカのペニスを上下に擦る。
もう顔を隠す余裕もないのか、イルカは焦点の合わない目を涙で濁らせてひたすらに嬌声を上げている。
これほどに感度が良いのにあまり経験が無いのか、カカシの眼下に見えるイルカの性器はその年齢にそぐわずに淡い桃色で亀頭はイルカの昂ぶりを映してか紅く熟れている。
ぐいと扱きあげるたびに亀頭の小穴がぐにゃりと潰れ、白濁した蜜が染み出してカカシの手を濡らした。
「あ!あっ・・!」
ぐ、ぐと、前立腺を指の腹で刺激する度にイルカの腰はガクガクと揺れた。
手の中で陰茎が膨れて達する瞬間、カカシはきつくイルカの性器の根元を握り締めた。
「ああーー!嫌だっ・・!やあぁっ!」
イルカは狂ったように頭を振り、その顔は涙と涎でぐちゃぐちゃに汚れている。
イルカの片足を自分の肩に担ぎ尻の間を露にすると、カカシは指を引き抜くのと入れ違いに自分の亀頭をイルカの尻の間に押し込んだ。
「ぐうっ・・、うう・・!」
「暴れないでよ、怪我させたくない・・・」
イルカに煽られて、カカシの息もとっくに荒く上がっている。
肩で息をしながらカカシは少しずつ腰を揺らして後口のリングに膨らんだ性器の先端を通していく。
「あ、あ・・」
ずず、と。雁の張った部分が通過した後はしなやかにイルカの肛道はカカシの雄を飲み込んでいった。
「ん・・、あっつぅ・・・」
イルカの直腸は熱く、肉の襞はギュウギュウと異物を押し出すかのようにカカシのペニス全体を締め上げ蠢いている。
物凄く具合が良い。
女の濡れた肉など比べものにならないほど。
見下ろせば、イルカは息も絶え絶えに空ろな目をしてヒクンヒクンと身体を震わせている。
根元をきつく締め上げたイルカのペニスは鬱血して濃い紅色になっている。
そのペニスの下には自分の性器を健気に飲み込んで打ち震えている、ピンと皮膚を伸ばした結合部が丸見えだ。
ズブズブとゆっくり抜き差しすれば柔軟にイルカの肉襞はカカシのペニスを引きとめるように絡みつき、誘い込むように締め付ける。
「可愛い・・・・」
言った後に自分の言葉に愕然とした。
事を始める前には何故こんなもさい男を相手に、と思っていたのに。
自分は今、何と言った?
イルカの片足を担いで、イルカのペニスを握り締めたまま唖然としていたカカシだったが。
震える手を伸ばされてもうイカせて、とイルカと懇願された途端カカシの頭の中は真っ白になった。
「あーー!あ・・・っ!あうぅっ!」
カカシはイルカの両足を肩に担ぎ、ガツガツと根元までイルカの後口に猛った性器を突き立てた。
最奥を突く毎に揺れるイルカのペニスの先端から精液のかたまりがビュクリと吹き零れる。
イルカが性液を吐き出す度に、直腸が収縮を繰り返してカカシのペニス全体を握りこむように動く。
「くっ・・、すご、い」
挿入してすぐに持っていかれそうになるなど、カカシは経験した事が無い。
体の相性が良いとはこういう事をいうのか。
何度かイルカの中で行き来して、カカシはせり上がる衝動に任せてイルカの中に熱い飛沫を思う存分ぶちまけた。
イルカの意識は朦朧としていたが、カカシはその後も飽きる事なく何度もその襞の熱さを貪り味わった。
カカシがイルカの中から自分の性器を引き抜いた時はもう夜が明け始めていた。

うつ伏せでピクリともせずにベッドに横たわるイルカの隣にカカシもごろりと寝転がるとしっとりと汗に濡れたイルカの身体を自分の方へ引き寄せる。
その時。すっかり寝入ったものだと思っていたイルカがカカシの腕の中で身動ぎをした。
鳴き過ぎて掠れた声で、イルカは一言カカシに言った。
「お粗末・・・さまでした」
「・・・・ご馳走様でした」
言いながらもカカシは。
次にイルカを連れて行く小料理屋などをあれこれと頭に思い浮かべているのだった。





さて。
餌付けをされたのは一体どちらなのか、というお話。






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